「高速道路休日上限1000円」と「無料化実験」が六月をメドに廃止

3月に起きた東北地方太平洋沖大震災の影響を受けて、高速道路制度もここにきて大幅な変更が加えられることになりました。まず、ETC車載器搭載車限定の休日(土日祝)割引「上限1,000円」制度と、2010年6月からはじまった北海道や北九州など地方の37路線50区間(約1600キロメートル)の料金が無料となる「無料化社会実験」が、今年の6月をメドに廃止となります。まだ詳しい日程は発表されていませんが、中旬頃には廃止となる見通しです。制度を中止して削った予算は、東日本大震災の復興財源に充てる、と大畠国土交通大臣が発表しています。

また、2011年4月から新導入されるといわれていた「全日地方部上限2000円」制度ですが、こちらも見送られる予定となっています。普通車関連では「エコカー割引」と「乗継割引」の見送りも含まれます。

●変更内容まとめ●

>>NEXCO(東日本・西日本・中日本)

① 「地方部上限割引」(全日 普通車 2,000 円、軽 1,000 円)は導入しない。
② 「休日特別割引」の上限(土日祝日 普通車・軽 1,000 円)を廃止する。

>>本州四国連絡高速道路(本四)

① 「上限割引」(全日 普通車 2,000 円、軽 1,000 円)は導入しない。
② 「休日終日割引」の上限(土日祝日 普通車・軽 1,000 円)を廃止する。

※「エコカー割引」及び本四と NEXCO を連続利用した場合の「乗継割引」もあわせ導入しない。
※「休日バス割引」もあわせ廃止する。

一方で、土日祝日地方部5割引、夜間割引や深夜割引などは継続されるようです。